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バツイチ40代女の日記です

いやもう死ねよ、騎士団長『騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編』

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お題「『騎士団長殺し』でなんか書く」

気持ち悪い

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編』より最も感情が揺さぶられたフレーズ

豊かな乳房と、しっかりとした乳首を持つというのがどういうことなのか、彼女はその気持を一度でいいから味わってみたかった。その前に蜂に刺されて死んでしまうのは、いくらなんでも惨めすぎる。

何が惨めなんだよ大馬鹿!!!
貧乳舐めるな!!(not 物理)

・・・いや、多分惨めなのは蜂に刺されて死ぬことだよね? そんな酷いこと書かれてないんだよね? 私が過剰反応し過ぎなんだよね?
しかし、このマリエ(13)の描写に必ずと行っていいほど胸の膨らみに関する描写が有って本当に気持ち悪い!! 変態!!!!

村上春樹の特徴なんだと思うけど外観について描写が細かい。そして外観に興味を抱けない私はだいたいスルーしてしまう。ファッションを説明する用語がわからない。
バックスキンのバッグと言われてもよくわからないし、色彩を思い描くこともできない。多分ハルキストにとってはそこも「素敵」な描写だろうと思うと、素敵さを理解できなくて残念。
女性の描写にはほぼ乳房への言及がついてまわるのが、本当に気持ち悪い。何を意図してこんなこと書いてるんだろう。でもきっとその違和感と読みやすさのアンバランスさがページを捲らせた。
昔、男は目に入った女はとりあえず脳内で脱がすものだ、と聞いたことがある。そいう我々(女)にはわからない衝動的な何かを文章化するとこう気持ち悪くなるのだろうか? 気持ち悪い。

こんな気持ち悪い男に気難しい少女が心を開き、頭をもたれて涙を流し、肩を抱かれて頭を撫でられているなんて・・・事案です!! 事案発生です!!!

主人公、語り部の「私」は一人称が「僕」になることが有ってたまに違和感がすごかった。

わからない

私はわからないものをわからないままとする物語が苦手だ。みどりの小野 (id:yutoma233)さんは割とそういうのも好きっぽいが私はダメだ。何事にも原因と過程があると思っていて、そこを理論的に説明して欲しい、私が理論的じゃないから。なのでメタファーとか言いながら「私」に瞬間移動的な怪異が起こって、その説明がなかったことで、だいぶこの物語には不満が残っている。さっぱりわからん。

わからないほうがいいこともあるし、わからなくていいこともある。知るかバカ!

戦争のこと

1部からちょっと有った戦争への記述が気になった。私はネトウヨなので。
孫引きで申し訳ないが

「歴史は集合的な記憶だから、過去のものとして忘れたり、作り替えたりすることは間違ったこと。責任を持って、すべての人が背負っていかなければならないと思う」(朝日新聞

https://lite-ra.com/2017/05/post-3175_3.html

この手の罪は罪としてあろうし、背負うべきでもあろうが、同時に「人間」がソレを糾弾できるものではないし、責める筋合いでもないと思う。たとえ「被害者」だとしても。
そして、『騎士団長殺し』からは罪を責めたり、責任を負うべきだというような主張は読み取れなかった。悲劇的な加害であっても罪はあるよね? という静かな確認があっただけかなー。
歴史観の統一とか一番暴力的なことだからやめましょーね。

自由な時間に適度な労働(?)をしてウイスキー片手にオペラ聞いてる世界を描きながら僕らは南京大虐殺の政治的責任を永遠に負うべきだとか言ってたら正気を疑うかギャグとして笑ってしまうけどね。

lite-ra.com
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この辺は勉強になるがちょっと「自分の意見」を村上春樹という巨人に仮託し過ぎだと思う。

テーマって?

人生が遺伝子の乗り物的な話もあった。限りなく自分の子供の可能性が高い子供をはっきりさせないと決意して見守る免色。絶対に自分の子供じゃない子供を自分の子供だと信じて生活する主人公。結局は

我々は信じるしかない、未来を。

って話だったのかな? ちょっとよくわからない。
私は免色のどちらだとしても自分をコントロール不可にする刺激として自分の子供を求める初老の気持ちのほうがわかる気がした。

いろいろな映画や音楽やお酒や車が出てくる。そういう物に興味を持つ余裕のない生活をしている私にとって、なんだか本の中はひたすら貴族の世界だった。
この本は金持ちのボンボンが酔っ払って語る夢の話のようだった。

喪失の気づき

私達は人生で失ったもののことはあんまりにも多すぎて把握できていないと思う。「失ったと気づいた」ものだけを失った気でいる。そうして変化して適応していくしかない。
「私」は気づいたら妻を失っていた、マリエは気づいたら「母」を失っていた。
私達の社会は父を喪失している。いない父を殺そうとする社会になってきたなぁと思う。

「弱い親」は次世代にクールでタフで、きびしくおのれを律する無口な子どもを生み出し、彼らが過剰な自己抑制ゆえに引き受けることを拒否した「弱さ」や「欲望」から「邪悪なもの」が生まれて、世界に災厄をなす。

https://toyokeizai.net/articles/-/172722?page=4

ゆず

離婚するって決めたらさっさと離婚しろよ! 揉めてるわけでもないのに弁護士から離婚届送るなよ!! シングルマザーになるって決めたらな復縁するなよ!!
随分と「私」と都合の良い関係を築くなぁと驚いたが、ゆずと別れた「私」は都合のいい不倫をし、都合よく終了していたのだった。
お前らもう他所に迷惑かけるなよな!! というカップルだ。
ゆずの相手が雨田Jr.かとヒヤヒヤした。

マリエ

ブラのサイズは65のCだった。マリエはそのカップのかたちから、女性の乳房のかたちを想像してみた。おそらく叔母さんのより少し小さいくらいだろう(もちろん乳首のかたちまではわからないが)。そこにある下着はどれも上品で優雅なものだった。経済的に余裕のある成人女性が、好意を持つ男性と肌を重ねる状況を念頭に置いて専門店で購入しそうな、上等の下着だった。

お前13歳女子として、それでいいのかwwwww