スナックelve 本店

バツイチ40代女の日記です

君の読みたいもの、僕の読みたいもの

<追記>フィクションなのはわかっていたんですが、どうも作者とキャラを混同して書いていたので分けました</追記>

kasasora.hatenablog.com

これを読んで私はいつものように愛と呪いは同じ説を唱えていた。

紙一重どころかイコールだと思ってるわ/読みたかった~(´・ω:;.:...

https://b.hatena.ne.jp/entry/106066230/comment/elve

愛とは呪いである

https://b.hatena.ne.jp/entry/134039570/comment/elve

愛は呪いであり呪いのかからないものを愛せるか/コメント欄。無関係な話題へ甘ったれボーズの「俺だって俺だって」節の醜さよ←関係性を問題として関係あるのか? かーちゃんにこんな俺でも愛してって訴えれば?

https://b.hatena.ne.jp/entry/138187202/comment/elve

"病院ではなく、自宅で看取れて本当によかった。""やっぱり自宅がいいよね。"←これって呪い(=愛)だよなぁっていつも思う

https://b.hatena.ne.jp/entry/140692070/comment/elve

愛と呪いは同じ材料でできてると思う

https://b.hatena.ne.jp/entry/306569802/comment/elve

愛と呪いは成分が同じなんだよねぇ

https://b.hatena.ne.jp/entry/4672935590555915874/comment/elve

最初はイコールとか言ってたのにだんだん成分が一緒とか逃げ始めてるの、老獪さを身に着けてるねw

さてマリ (id:mari1216)さんがこんなコメントをしていた。

呪いをかけられなかった娘 - 傘をひらいて、空を

終身雇用制度がなくなった今、魔女はいなくなったのかな。「呪い」という言葉は分かり易い。

2019/09/18 07:13

ん? と思った。

終身雇用制度がなくなった今、魔女はいなくなったのかな

終身雇用?
今は魔女がいない話と読むなら、世代間のギャップとかの話になるはずだけど、ここには同年代の女性との会話しか出てきてないぞ?

マリさんどう読んだの? とtwitterで聞いたところ

私は「この人がどう感じたか」は全く読み取れなかった。ただ、文中の様な環境で育って何故呪いから解き放たれたのか経緯を知りたいと思ったよ。もし子供の頃から今と同じ様に感じていたならいつからなのか知りたい。
私はどうしても自分基準で考えてしまうので、呪いが解ける時があったと考えたけど…

https://twitter.com/omonijohojushin/status/1174173536514117632

???
「文中の様な環境で育って」呪いがかからなかった話をマリさんは「呪いから解き放たれた」話と読んでる!? そもそも呪いにかからなかったのだから解き放たれてもないだろ? 解く必要がない。というか解けない。

読み間違えがあるかと思って再読した。
母親が魔女で、魔女はかつての姫だというのは分かる。でも「何故この人の母親には魔女になる能力がなかったのか」は書いてない。「何故この人が母親からの愛情を求めないのか」が書いてない。そうすると呪いの謎が解けないなと思ったんだ。

https://twitter.com/omonijohojushin/status/1174252085572976642

まぁ、読み方に正解も間違いもないと思うんだけど、書かれてないことを読み込むとき人は自分が望むものを読んでいるよね。私の得意分野だよw

マリさん自身が母親を結構割り切った見方をする人で、それをマリさんは「呪いが解けた」状態と認識し、作者(が書いたキャラ)に重ね、そこに至る経緯を知りたいと思っているのかな? マリさんが作者の書いてないキャラの内面を知りたいのはわかったけど、マリさんが何で「終身雇用」に至ったのかはわからんなぁ~www

私は作者がキャラ自身の内面を描かないのも含めて「呪われてない」状態の描写だと感じる。つまり特になんかあって、こうなったわけじゃないから、それについて特筆すべき感情も出来事もないですよ、と。
そしてそれこそが彼女の社会性の無さを示し、愛と呪いを受け取らなかった弊害なんかなぁ、と。

この文章に出てくる呪いは女性に関するものだ。
「結婚しろ」「出産しろ」「キャリアを追究せよ」「SNSで情報を共有せよ」「女はきれいでいなくてはならない」「女だから料理ができなくちゃ、家をきれいにしていなくちゃ」「女に生まれると自信がなくなる」
これらは主に、社会から逸脱せずに平凡な幸せ(=自分のように)を手に入れて欲しい娘に母親からかけられる呪いであり、社会性を身に着けるための愛(あなたのためだから)でもあるのだろう。
そうして呪われた女は同じように子供を産み、愛し、親の人生を肯定する。「子供を産んでお母さんの気持ちがよくわかる」なんつってな。

キャラが反省している「必要としていないこと、それをはっきり言われることを嫌う人が世の中にはいる」ことへの共感力の無さが社会性の無さの描写と私は読んだ。善し悪しは置いておく。

作者が書いてる数少ないキャラ自身のこと。

「どんなひどい親であっても子どもは親の愛を求める」という言説があるが、あれは嘘である。わたしは自分の親みたいなのに愛されてもしょうがないと思っていた。

ここからどんな親かはご想像にお任せします、という感じなのかなぁ。

キャラの親御さんの提供する「愛」とキャラが受け取りたい「愛」が違った。
多くの場合「コレジャナイ」と文句を言いつつも受け取り拗らせるもんなんだが、キャラは親を「バカにする」ことで「愛」も「呪い」も拒絶したのだろうなぁとか思う。

ブクマでどんなに好意的に個性を受け止められても、現実しんどいとかありそうだよな、とは思った。ので、私は親の愛を受け取らない人にしんどくあって欲しいようだ(;´Д`)