スナックelve 本店

バツイチ40代女の日記です

No.1510 恋におちて(ネタばれるよ)

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1984年の映画。

ニューヨークを舞台に、互いに家庭のある男女の「純粋な」不倫の恋を描く。

恋におちて (映画) - Wikipedia

「純粋な」不倫!!wwwww

なんつーかね、主人公(?)が駄目な夫で駄目な父なんだよ。で、妻の人は「いい妻」で「いい母」でなんつーか、なにゆえ!! って感じ。
朝から子供がクリスマスではしゃいでるのにうんざりして冗談で「子供がほしいって言ったのは君だろ」なんて妻に言ってるの。冗談にこそ本音が現れるんですよ。

一方のヒロインは夫が医者で子供を産んですぐに亡くしていて、そこでちょっと夫婦間に溝ができてしまってる感じ? もうちょいそこを掘り下げてくれてもいいのになぁって感じ。

二人は偶然出会う。クリスマスの本屋さんで大量の荷物を抱えた二人はお互いの本を取り違える。それから数ヵ月後(?)に電車で再会する。
主人公は車が壊れていて、ヒロインはお父さんが入院していてお見舞いに行くってことでホント偶然の再会。

たぶん通勤電車だから混んでるんだろうけど日本のそれに比べたら全然余裕に見えた。んで、駅はすごい人なのよね。不思議。異文化。
人ごみの中でも出会い惹かれあう二人。気が合う。コーヒーでもどう? 食事は? 重ねる逢瀬。煽る周囲。

父の容体が思わしくなくて動揺したヒロインは夫に連絡がつかず、主人公に電話する。
携帯なんてない時代。ダイヤル回すあのコである。かける場所も職場とか病院とか家とか。
で、急に我に帰って、もう帰るだのなんだの言い出して、タクシーに乗るヒロインに主人公は17:45(だったかな?)の電車で会おうって誘う。
戸惑うヒロイン。仕事で18時を過ぎる主人公。出発してしまった電車をがっくりと見送る。背後からヒロインの呼ぶ声が。
思わず抱き寄せて「愛してる」だのささやき、キスしまくる二人。破廉恥な。この映画どうも音楽がよろしくて、いい感じに盛り上げてるけど既婚者同士の破廉恥なキスシーンですよ? と思ってしまう。

「不倫なんてしない賢い男」だった主人公は、友達にアパートを借りるまでになる(貸す方もどうかと思うが)。
ヒロインは夫の映画の誘いを断るし、主人公は子供と約束していた野球を妻にぶん投げて二人は逢引する。

食事はもういいわおなかいっぱいなのよんとかいって結局アパートへ。盛り上がる二人! これはもうやるっきゃないでしょ!!

「ごめんなさい、私できないわ(´;ω;`)ブワッ」

ふぁーーーーーーーっく!!! 泣きたいのは男のほうだろーーーー!!! 寸止めか! 寸止めの刑か!!! こんなの耐えられる奴いるのか!? ここが一番この映画で感動した。よく耐えた。主人公最低だけど偉い!!! 不機嫌にもならず、帰りの電車でもヒロインの手を握り続けてる。偉すぎる。むしろやらなかったことで想いがより強化されたパターンか。

で、ヒロインが家に帰ると難しい顔した夫が。どどどど、どしたの?→父亡くなってた。

んでまぁ、今までお見舞いの際に逢引してたので一度会わない期間ができるわけだ。

「ずっと彼のことを考えてる。こんなんならやっとけば良かった」みたいなことを言うヒロインが印象的だった。
「夫は父が死んだショックだと思ってるけど」という台詞は後でひっくり返される。

一方、主人公のほうは遠方への転勤を打診されていて、それを受けることにする。どうせ会えねーし、的な自棄?
その話をする主人公に、妻は「1人で行きたいんじゃないの?」「なにを隠してるの」と問いかける。最初は言わなかったのに、なぜか急にゲロる主人公。惨い。こういうの洋画でよく見るが宗教的な何かかね? 嘘つけない、的な?
日本語字幕だと「女性と会った」「何もなかった」見たいな文章で微妙なニュアンスがわからん。つか、キスしてたろ!! セックスしてなければ何もしてないことになるのかよ!! 「何もなかった」ことに「最悪だわ」と応じ、「しばらく別居します」宣言の後一発ビンタする妻。この妻が一番正常で素晴らしい人なのに、この映画の主題じゃないのであまりスポットが当たらず残念だ。

そして出発の日、お迎えの車が来るぎりぎりでなぜかヒロイン自宅へ電話する主人公。(その前に子供に会いたくないと言われている描写があり、そうなるわなーとか思った。)
「一目でいい。最後に君に会いたい」
夫が近くにいるため「さようなら」と答えるヒロイン。
夫「これで終わったな」←!!! 気づいてたーーーー!!!!! これは意外だった。

雨の中、彼に会いに行くわと車で飛び出すヒロイン。運転危ない。案の定踏み切りでぶつかる。車は故障。死ななかっただけ良かった。
まぁ、日本のドラマなら雨の中ダッシュでぼろぼろになりながら一目会いに行くところだが、アメリカは広いから(?)ヒロインはそこでうなだれて終了

次のクリスマスがやってきた、的な場面展開。えええええぇぇぇぇぇ。そこ大事じゃね? そこ飛ばしちゃう? そこー!!! とか思ってるうちに主人公登場。クリスマスだから久しぶりに戻ってきたよ的なことと家を売る話を友達にしている。妻は実家に帰ったっきりだ的なことも言ってたし、たぶん離婚した(する)ってことなんだろう。

場面代わりヒロインが女友達と歩いてる。「クリスマス1人で過ごすの?」的な会話がありこちらも離婚したことが示唆される。

二人は最初に本を取り違えた書店でまた出会う。
近況報告的な会話をしてその場を去る二人・・・でも最後はヒロインが電車に乗った後、主人公が彼女の元まで人を掻き分けてやってくる。
また公開キス。破廉恥な。

んでなんかまた、いい話風のBGM。

なんだかなーと思いました。
主人公の奥さんが賢くてかっこよくていい女だった。

本作が日本で公開された1985年には、本作のオマージュであるTBSドラマ『金曜日の妻たちへIII 恋におちて』が放送(8月30日 - 12月6日)され

恋におちて (映画) - Wikipedia

たらしいが、「金曜日の妻たちへ」ってそういえば一回も見たことないわwwww

ヒロインの事を終始悪く言っていたのだが、マルセイが「厳しいなぁ~」と苦笑いしていた。
彼にとってみれば別の男を好きになって離婚した私も同じ穴の狢であろうし、でも今は戻ってきて一緒にいて、どんな気分で見てたんだろうなぁ? 不思議だ。映画のチョイスはマルセイです。罰ゲーム? 自虐?